「干し柿」農家へ一日入門!

Posted by on 2020年11月4日

南アルプスが!

長野県はとても広い県です

都道府県の広さの中で4番目に広いのです

周りを埼玉県、群馬県、山梨県、静岡県、愛知県、岐阜県、富山県、新潟県

と8つもの県とつながっています

県の長さは東西約120キロメートル
南北約212キロメートル

北と南へと長細い県です

今日は長野県の南側の下條村に住むお友達のところへ遊びに行ってきました

茅野市から約50㎞

片道約1時間半の道のりです

下條村へ向かう道の両脇には山が連なっています

紅葉が真っ盛りな中を車を走らせます

高速から見える木曽の山々がとてもきれいでした

下條村では10月中旬から11月半ばまでの1か月は「柿」の収穫の時期との事

1日柿農家体験になりました

茅野市では「柿の木」はもうすでに葉が落ちてしまい

木にはオレンジ色の「柿」がぶら下がっているのが見えるのですが

こちらはまだ葉っぱが沢山ついています

『昔は落ちたんだけどね・・・

このごろ暖かいから落ちないの』

との事。こんなところで地球温暖化を感じました

「柿の実」が葉っぱに隠れて見えない!

 

 

この辺りは「市田柿」の生産地

「柿」の農家が沢山あるそうです

「市田柿」と名前を付けて販売するには様々な手続きや育て方などの出荷条件が厳しいそうで

ここの家では「干し柿」として販売しているそうです

収穫はまだ始まったばかり

大きな箱に「柿」を沢山収穫しました

「柿の木」の向こう側には南アルプスの山々が広がっています

とても景色のいい南斜面には沢山の「柿の木」が植えてあります

途中、標高の書いた看板があり470m?くらいだったような・・・

茅野市は比較的標高の低い駅前で790mあるので

ここの町は少し暖かいように感じます

山の麓に住むとつい標高を気にしてしまいます

標高が1000mより上になってくると冬を越す植物が違ってくるのです

この地域は「柿」が沢山出来る気温なのでしょう

柿農家の方はこの沢山の「柿」を収穫するまでに沢山の手入れをしています

枝の剪定・花の数の調整・消毒などなど・・・

どの木にも沢山の「柿」が実っています

ここへ来るときにすれ違うトラックの荷台にも沢山の「柿」が積まれてれていました

ご飯を食べて午後は皮むきをします

初めて見た「皮むき器」

これがとても面白くて

初心者の私は皮むきの機械に「柿」を乗せる係をします

「柿」を乗せると機械がクルっと動き

まずヘタの周りを切り取ります

もう少しクルっと回ると吸盤で実を持ち上げて

皮むきの刃に「柿」を充てるとクルクルっと皮がむけて飛んで行きます

そのあと皮むきの終わった「柿」は下に落とされて

ころころ籠の中へ転がっていくのです

皮をむくのを見てると面白いです

もう一人は機械でうまく向けなかったところを手作業でむいたり

熟しすぎている「柿」をのぞいたり・・・

楽しくてあという間に時間が過ぎました

今度はその「柿」をひもにつるしていきます

棒に結んである干し柿専用のひもに「柿」をひっかけるように溝のあるプラスチックの板?が付いていて

そこに「柿」のヘタをひっかけると簡単に「柿」がぶら下がります

その作業が終わると専用のビニールの部屋に「柿」を移動して

「市田柿」のようにきれいなオレンジの「干し柿」にするための燻蒸をするそうです

この燻蒸をすることによって「干し柿」に虫が来たりカビが生えたりすることを抑えるそうなのです

昨年私が作った「干し柿」は濃い茶色になったのですが

その違いはこのひと手間なのですね

今日むいた柿のほんの一部

今日はまだ始まったばかり

これを毎日繰り返して約1か月続くそうです!

凄いですね

「柿」を干して水分が飛んできたところで

「柿もみ」の機械に「柿」を入れてもむそうです

それをパックに詰めて「干し柿」の完成との事

この次会うときは完成した「干し柿」を持ってきてくれるそうです

帰りに「やってみてね」と「渋柿」を少しいただいてきました

薄暗くなり途中、室内にびっしりと「柿」がぶら下がっている小屋を見ました

干したばかりの「干し柿」が並んでいる姿はとてもきれいです

オレンジのカーテン「柿すだれ」というようです

このあたりの農家はとても忙しい季節のようです

知らないこと沢山ありますね