「蔵」のある家に住んでみたい!

Posted by on 2018年9月20日

田舎暮らしをしている古い家には必ずと言っていいほど「蔵」がついています。

「蔵」にもいろいろとランク?のようなものがあるらしく、板張りの蔵から白い漆喰の蔵まであります。

板張りの「蔵」

近所のおばあさんが「最初は板張りだったけど、直して漆喰塗ったんだ。」などと話してくれました。

「蔵」は木の骨組みに様々な工程で、壁を30センチくらいの厚みにしていきます。土が乾いてからまた土を塗るそうで2~3年はかかるそうなのです。

この「蔵」は家紋がついています

さらにお金をかけている「蔵」には装飾が施されています。屋根に飾りがついている物もありますし、家紋やこて絵と呼ばれる漆喰で作ったものを飾ってあったり、タイルをはめ込んだりと様々です。茅野市の笹原という場所では保育園でこて絵をめぐる日があるそうです。一緒について行ってみたいですね。

蔵の屋根の装飾

ちなみに皆さんの住んでいる家の壁の厚みはどのくらいありますか?

30センチと言えばかなりの厚み。そして30センチの土の塊はかなりの重みです。なので土台もしっかりと作られています。

この厚みのおかげで、「蔵」の中の温度はほぼ1年を通して変わらないとも言われています。

こんなに厚い壁になったおかげで、防火・防湿・防盗の効果があるようです。

この地域では「蔵」では主に穀物・お酒・お味噌・繭などを保存していたようです。お味噌は「蔵」の隣に別に「味噌蔵」と呼ばれる場所に貯蔵していた家が多いようですが・・・。

「蔵」により特徴がありますが、中を見てみるとよくできているな!と感じます。

たまに、売り物件に付いている「蔵」の中をのぞいてみる機会があります。

まず入り口には重い扉がついています。扉を開けるとさらに扉があり、不思議な形をしている鉄のカギで戸を開けます。

開け方も「蔵」によって特徴があり、数パターンあるみたいです。回すもの上にあげるもの、いろいろとあり、売主さんからいただいた開け方の書いてある紙を見ながら四苦八苦しながら開けています。

泥棒さんが鍵を手に入れて「ラッキー!」ではないのがこの鍵です。今の家と違って、蔵の鍵は開け方を知らないと開けるまでが大変な作業(笑)よくできていますね。

蔵のある物件を手に入れて試してみては?

その鍵を開けると、「蔵」には階段で上がる2階があります。

1階はたいてい穀物の保存場所、穀物の代表はお米です。貯蔵スペースを見るとこんなにたくさんのお米を保管していたの!と思います。

2階に上がると小さなタンスやお布団の置いてある家もありました。夏には冬服を、冬には夏の服を保管していたかもしてませんね。

2階の階段の辺りには小さな窓がついています。

蔵の中心の上の方に小さな窓はついています、外から見ると壁が厚いのが窓を見て感じられます。

中古の家の販売で「蔵」もついている家があったり、

家の方はとても住めない状態なので取り壊し「蔵」だけがついている土地も販売されています。

何しろ、「蔵」を最初から作ることを考えたら、最初から「蔵」のある土地を手に入れて、その周りに住みやすい家を建てることがいいのではないでしょうか?

しっかりと作られているので、どの「蔵」も現役で使えます。

「蔵」のあるお店を作ってもいいかもしれませんね。

平らな土地より「蔵」のある土地に愛着を感じてしまいます。

そんな話をしていたら、地元ならではなのが、昔は悪いことをすると「蔵」に閉じ込められたそうです。(当社営業マンが経験あるそうですので、いらしたらどの人か当ててくださいね。)

電気もない暗い場所、どうやっても開けられない扉に閉ざされて、怖かったと思います。

様々な思い出のある「蔵」ですが、新しい持ち主の方の新しい発想でより良い使い方をしていってもらいたいな!と思っています。

先輩に「愛着がわいたころ売れちゃうんだよね・・・。」と言われました。

自分のものではないけれど確かに「愛着がわいてきている」のを感じています(笑)どうしましょう・・・。

蔵のある土地